フィリピン案件の考察

フィリピン案件で大変だったことベスト3

第3位:まともな決算書ができていなかった

ある程度想定していたことではありましたが、まさか決算書の数値がここまでデタラメだとは思っておりませんでした。東南アジアでは二重帳簿が当たり前、な風潮はありますが、位置から決算書を作成することになるとは思っても見ませんでした。
仕方ないので、現地に行ってすべての請求書3年間分をいただき、決算書の作成を行いました。おおよそ2週間で正式な(?)決算書が出来、こちらをもとに案件を進める事ができました。
最初、現地で英語が通じずタガログ語で話されたため、どうしようかと思いましたが、フィリピン人の会計士の方にもご参画いただき、無事に決算書が出来上がりました。

第2位:買い手企業様との英語でのハードネゴシエーション

今回、買い手企業様がファンド様だったのですが、複数のファンドでの共同投資案件であったがために、数社に対しては英語での報告と交渉だったのですが、やはり日本のファンド様とは違って、なかなかハードな交渉が続きました。帰りの飛行機の時間に間に合わなくなるまで話し合いやプレゼンを行い、結果は日本に帰ってから、といったこともざらでした。海外案件においてはつきものではありますが、海外といっても、やはり国によって文化の違いもあり、お互いにそれらを理解していただいたうえで進めることの重要性をあらためて感じる経験となりました。*外資規制は現地の弁護士事務所と協業させていただきまして、無事に対応することができました。

第1位:飛行機が飛ばず、地方の島から帰ってこれない事態発生

現地実査にて、フィリピンの各島を回っていたのですが、火山の噴火の影響で飛行機が飛ばない事態に。
本来であれば、現地に泊まって飛行機が飛ぶようになってからのほうがよかったのですが、次の日のお昼の便で日本へ帰らないと行けなかったため、大慌てで周りの現地人の方々と話して、レンタカーを借りて相乗りしてマニラまで帰ることに。
もちろん道が舗装されているわけもなく、レンタカーも新しいクルマであるわけもなく、揺れに揺れながら6時間かけてマニラまで帰ってまいりました。
様々な海外案件を行ってまいりましたが、この経験が今までで一番大変な経験であったことは言うまでもないです。

総括

大変なことが多かったフィリピン案件ですが、終わってみれば、買い手企業様も売り手企業様も大変ご満足いただきまして、無事にクロージングすることができました。

二重帳簿など、東南アジア”らしさ”の強いフィリピンですが、まだまだ日系企業の進出も進んでいないため、チャンスの多い国だと思いました。

また、M&A後も買い手企業様と連携させていただきまして、追加買収も当社にてお手伝いさせていただきました。

フィリピンのM&A、いつでもご相談ください。

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